プリフロップでの最適なアクションをヨコサワハンドレンジを使って解説

世界で活躍するプロポーカープレイヤーであるヨコサワさんが、テキサスホールデムポーカーのプリフロップでのアクションについて、素晴らしいシステムを紹介されていたので、今回はこちらを解説したいと思います。

通称「ヨコサワハンドレンジ」「ヨコサワシステム」「ヨコサワハンドランキング」などと呼ばれており、自分のスターティングハンドやポジションによって、ゲームに参加する、しないといった判断を行なうレンジや、コールやレイズなどの最適なアクションがひとつの表でわかるようになっています。このヨコサワハンドレンジ表を覚えることができれば、覚えていないプレイヤーと大きな差をつけることができます。逆にハンドレンジを覚えずに、感覚だけで参加やアクションをしていると、期待値がマイナスな行動となって大きく損をすることになります。

ヨコサワハンドレンジは、非常にわかりやすくて参考になるため、これからポーカーを勉強していくつもりの初心者・中級者の方は、まずはこの表から覚えることをおすすめします。プリフロップをどのハンドで参加するかは、ポーカーにおいて非常に重要です。

ヨコサワハンドレンジ表

ハンドレンジ表
ヨコサワハンドレンジ表

このヨコサワハンドレンジ表を覚えておくことで、全てのポジションにおいてプリフロップでの最適なアクションを判断できるようになります。ポーカーをプレイする上で必須の知識となりますので、この表だけでも覚えておくことをおすすめします。表は画像となっていますので保存しておく、もしくはこのページをブックマークしておきましょう。

表の見方

左上にポケットペア(数字が揃っている状態)があり、右にスーテッド、下にオフスーテッドを並べた表となっています。

→スーテッド(s):マークが揃っている状態
↓オフスーテッド(o):マークが揃っていない状態

例えば、ATsはAsTs,AhTh,AcTc,AdTdの4つのハンドを、K9oはKs9h,Kh9cなどのハンドのことを表していますが、カードの強さ自体はそれぞれ同じなので、まとめてATsやK9oと記載されています。

また、色によってハンドの強さを表しており、以下の順となっています。

紫、赤、黄、緑、水、白、グレーの順となっており、白色のハンドは比較的弱いですが、ここからハンドとしては参加可能なレンジとなっています。

使い方

次に、ヨコサワハンドレンジの具体的な使い方について解説していきますので、ヨコサワハンドレンジ表を見ながら読むことをおすすめします。

各ポジションの参加ハンド

ポジションによって参加するハンドというのは変わります。というのも、自分のポジションの後ろにいる人数が多ければ多いほど、強いハンドを持たれている可能性が大きく、逆に後ろにいる人数が少ないと強いハンドを持たれている可能性が低いからになります。

自分より後ろの人数が
多い場合→強いハンドしか参加ができない
少ない場合→弱いハンドでも参加ができる

例えば、自分のポジションがBTN(ボタン)で、自分まで誰もレイズで参加していない場合は、ヨコサワハンドレンジ表の白色以上のハンドで参加してOKです。つまり、グレー以外は参加可能で、上の画像のようにKQsは赤なのでレイズで参加するべきハンドになります。

もし、自分がCO(カットオフ)だった場合は、自分より後ろの人数が多くなるため、BTNより1ランク上の水色以上で参加可能となり、白色とグレーは参加してはいけないハンドとなります。

自分がHJ(ハイジャック)だった場合は、カットオフより1ランク上の緑色以上で参加可能になります。ロージャックはハイジャックと同じ緑色以上となります。

ロージャックより、さらに手前になると黄色以上。9人の場合のUTG(アンダーザガン)は赤色以上から参加可能となります。まとめると以下のようになります。

ヨコサワハンドレンジ表があれば、レイズするハンドが全てわかります。レイズは基本的に3倍の金額で参加しましょう。最初は覚えるためにも、表を見ながらポーカーすることをおすすめします。

前に参加者がいる場合

例えば、自分がBTNで緑のハンドであるA2sを持っている時に、前のポジションであるCOからレイズが入った場合はどうすれば良いでしょうか?

この場合は、COが水色のハンドを持っているから参加したと仮定し、自分は1ランク上の緑色のハンドを持っているので、コールするのが正解になります。自分がATsなどの赤のハンドの時は、3ランク上なのでリレイズ(3倍の900)します。44などの同じ水色のハンドだった場合はフォールドします。

このように、レイズしている相手のポジションで色を仮定して、1ランク上はコール、2ランク以上の上はリレイズ、同じランク以下はフォールドが正しいアクションになります。

相手の傾向などもあるので、100%このアクションが正しいかと言われれば、そうではありませんが、ヨコサワハンドレンジによって一つの指標ができ、初心者がミスを最小限に減らすことが可能になります。

BBの参加ハンド

自分がBBでグレーのハンドである54sを持っている時に、BTNからレイズが入った場合はどうすれば良いでしょうか?

先ほどのように相手のポジションで色を仮定した場合、BTNは白色で参加可能なので、本来であれば自分は1ランク上の水色でないとコールできませんが、BBの時は例外で、このような54sでもコールしてOKになります。

まず前提として、どのポジションからレイズ(3〜4BBの場合)が入ってもBB(ビックブラインド)は水色以上あればコールが正しいアクションになります。COくらいからのレイズであれば、白色のハンドでもコールしてOKです。BTNからのレイズであれば、グレーのハンドでもコールしてOKですが、72oなどのあまりに弱いハンドで参加してはいけません。グレーのハンドでも白の境目(表の茶色の字で書かれたハンド)がコールOKの範囲となります。

どの場所からレイズされてもBBの参加ハンドは水色でコール
・COからのレイズ→白でコール可
・BTNからのレイズ→グレーと白の境目(茶色)からコール可

BBのリレイズする金額(応用編)

自分がBBで緑のハンドであるT9sを持っている時に、BTNからレイズが入った場合、BTNは白なので2ランク上を持っている自分はリレイズするのが正しいアクションですが、金額はいくらにすれば良いでしょうか?

最初にレイズする場合は基本的に3倍と記載しましたが、この場合は4倍の1200にリレイズするのが良いです。

というのも、BB対BTNの場合、フロップ以降はBBが先にアクションしなければいけないので、不利なポジションになります(ポジションがないと言う)。ポジションがない状態でリレイズするのは、基本的には自分が不利だから相手に降りて欲しいため、リレイズ金額を大きくするのが良いとされています。これはBB対BTNに限らず、他のポジションでも同じことが言えます。

ポジションが不利な場合→4倍にリレイズ
ポジションが有利な場合→3倍にリレイズ

トーナメントの場合

トーナメントの場合はSBとBBの参加費以外にアンティ(全員から少額集める強制参加費)があります。

この場合、勝ったら最低でも250は貰える計算になります。つまり、アンティがある場合は勝利すると多くのチップを獲得できるので参加回数が増えます。

より参加した方が良いので、ヨコサワハンドレンジで言いますと、1ランク下のハンドから参加可能となります。例えば自分がBTNの場合、白のA7oから参加可能ですが、アンティがあるトーナメントではA6oでも参加してOKになります。

参加ハンドテスト

プリフロップでの最適なアクションを問題形式で用意しましたので、実際に解いてみましょう。ヨコサワハンドレンジ表を見ながらでOKです。

問題1.アンティなし【ポジション:BTN】【ハンド:QJs】

Q.カットオフがレイズ300。ボタンでQJsはどうする?

相手はカットオフなので水色以上のハンドと仮定する。QJsは黄色なのでカットオフの2ランク上であるためリレイズするのが正解です。ポジションも不利ではないため、3倍の金額でOK。

問題2.アンティなし【ポジション:UTG】【ハンド:KJo】

Q.6人プレイ時のアンダーザガンでKJoはどうする?

KJoは緑色なので、自分がUTGの時はフォールドするのが正解と思われた方もいるかもしれませんが、答えはレイズしてOKです。今回は6人でプレイしているので、HJの1つ手前のLJは緑色から参加可能となります。8人や9人でUTGの場合はフォールドが正解となります。最初にお見せした、各ポジションの参加ハンドの色を、わかりやすく後ろの人数で表した場合は以下になります。

6人プレイ時のUTGは、後ろに5人なので緑色は参加可能となります。

問題3.アンティなし【ポジション:BB】【ハンド:AQo】

Q.ハイジャックがレイズ300。BBのAQoはどうする?

ハイジャックということは、後ろに4人いる状況でレイズしてきているので、緑色以上のハンドと仮定します。AQoは赤色のハンドなので、2ランク上であるためリレイズするのが正解です。今回はポジションが不利なので、4倍の1200でリレイズしましょう。

まとめ

今回の記事では一度も説明はしていませんが、【AA】【KK】【AK】といったハンドはSSランクで、とにかく最強なので、SSランクはポジションを気にせず常にリレイズでOKになります。こういった知識を少しずつ補足することで、ヨコサワハンドレンジもより精度が高く使えるようになってきます。

このハンドレンジを使いこなすだけでも十分に上級者になってきますが、ポーカーというのはそう簡単な状況ばかりではありません。ここまで紹介したように、相手のレイズに全員がフォールドで自分にまわってくるシチュエーションというのは滅多になく、途中でコールやリレイズが入ってくることもあります。

このようにアクションが複雑になってくることもありますが、ハンドレンジを理解していることによって、まず標準のプレイがわかるようになります。例えば、相手のハンドをある程度予想できたりするようになります。ある程度予想した上で、表に当てはめて考えたりするのが重要になります。

ヨコサワハンドレンジ表を覚えることによって、相手が何を持っているかある程度絞れる

相手のハンドを表に当てはめた上で、自分の最適なアクションは何なのか判断し続ければ、ポーカーで勝ち続けることができるようになります。間にコールやリレイズが入ったような色んなシチュエーションになっても、ヨコサワハンドレンジを軸に、自分なりにアレンジして活用するようにしましょう。

ここまで説明した通りのことができるようになれば、あなたもこれで最強のポーカープレイヤーです。

ありがとうございました。

参照:【初公開】ヨコサワが実際に使っているハンドランキングがこちらです。

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