麻雀初心者にとって、一番難しくて一番大事なのが牌効率。そんな牌効率をセオリー化できたら、楽だと思いませんか?実は「3対子最弱理論」を知れば、自然と最大効率の一打が選べるようになるんです。
「5ブロック理論」を覚えたら次は「3対子最弱理論」を知ろう
麻雀でたくさん上がれるようになるためには、牌効率を勉強するのが一番の近道。すべての基礎となる「5ブロック理論」を学んだら、次は「3対子最弱理論」を覚えてください。この2つの理論に従って打てば、自然と聴牌への受け入れ枚数が最大になる打牌を選べるようになるからです。
「3対子最弱理論」の前に、まず「5ブロック理論」を復習しましょう。
「5ブロック理論」をひとことで説明すると、手牌が6ブロックになった時、その時点で一番弱いブロックを整理する打ち方です。そのブロックを落とす時や、整理する時に意識しておくべきなのが、「3対子最弱理論」です。
牌図で具体的に考えてみましょう。
+++の4ブロックが存在しており、のかを切って5ブロック目を作る形になっています。
かの果たして、どちらを切った方が受け入れ枚数が多いでしょうか?
ここで「3対子最弱理論」を使います。、、と対子ブロックが3つあるため、3対子から2対子にする切りが正解となります。
3対子を2対子にするように打つと勝手に受け入れ枚数が最大になる
本当に3対子から2対子にする方が良いのか?
実際に受け入れ枚数を数えてみます。
を切って3対子を維持した場合のロスは、の4枚です。対して、を切って2対子に整理した場合は、の2枚しかロスが出ません。
をにしてシャボ系に寄せるか、にしてカンチャン系に寄せるかの選択。シャボもカンチャンも4枚待ちで同じなのに、なぜ対子を嫌った方がロスが少ないのでしょうか?
これは対子の数が関係しています。
例えば、AA、BB、の2対子形からAを落とすと、Aツモがド裏目。Bツモは雀頭がなくなり、これも裏目。裏目はAとBになります。
一方、AA、BB、CC、の3対子形からAを落とすと、BをツモってもCで雀頭が確保されているので、Aツモのみしか裏目がなくなっています。
なるほど。2対子にしておくと、裏目であるシャボの片割れをツモった際のフォローがきいているのですね。
同じことを牌図でも確認します。
似た形ですが、2対子形の場合はどうでしょうか?
先ほどとは異なり、がで2対子形になっています。
を切るとの4枚ロス。
を切ると、の2枚との2枚の合計4枚ロスです。
ソーズをシャボ系にしてもカンチャン系にしても、牌効率は同じです。
しかし、3対子形になった途端、シャボ系を嫌った方が良くなります。
を切ると、の4枚ロス。
を切ると、ロスはの2枚のみ。2対子形では裏目だったツモが嬉しい形になっています。
つまり、3対子形では、シャボ系を嫌った方が2枚分得をします。
この「3対子最弱理論」は「2対子最強理論」と言い換えても良いかもしれませんね。
さらに「2対子最強理論」は「イーシャンテンピーク理論」とも似通っています。
ただし、上の牌姿のように対子にフォロー牌がある場合は、リャンシャンテンの瞬間は3対子最弱理論で対子ほぐしが受け入れ最大にはなりますが、イーシャンテンピーク理論により切りが有効となる例外パターンも存在しているのでご注意ください。
まとめ
ここで、何度も見たこの牌姿を改めて眺めてみてください。
「3対子最弱理論」を知っていると、このような一見難しそうな手牌が来ても、わざわざ考える必要がなくなります。
「対子ブロックが3つあるから、3対子を2対子にする切り受け入れがMAXだ」と機械的に判断できるようになるためです。
何を切るか迷った際は、まず6ブロックになっていないか確認。もし6ブロックになっていたら、ブロックを1つ落として5ブロックにしていきます(5ブロック理論)。
その際、3対子の場合は2対子になるようにブロックを整理していきます(3対子最弱理論)。この2つの理論から外れない打牌を選ぶと、それが自然と牌効率MAXになっているはずです。
この最強とも思える「3対子最弱理論」ですが、実は例外も存在します。
それは、鳴きたい手の時と、三暗刻を狙う時です。鳴きたい手の場合は、3人からポンできる対子(ポン材)を大事にします。また、他に手役が見えないような時は、多少の牌効率を犠牲にしても、三暗刻を狙うべき時があります。
これら例外を知り、正しく「3対子最弱理論」を使って上がりまくってください!